お茶を知る お茶を知る

お茶の種類

お茶達、実は皆兄弟なんです。

緑茶のいろんな種類・烏龍茶・紅茶も、加工の方法が違うだけで、「茶」という植物から全て作られます。

茶葉の種類 茶葉の種類

それぞれの特徴

煎茶

新茶を摘んですぐに蒸し・揉んで作られるお茶で、日本における生産茶の80%程を占めています。

深蒸し煎茶

煎茶の一つで、加工の蒸し時間を深く(通常より2~3倍程長く)して作られるお茶です。

かぶせ茶

摘む前の一週間前後 、多くは3日から10日程ワラや寒冷紗(かんれいさ)などで遮光して育てられるお茶です。

玉露

早ければ新芽が出始めた時期から、もしくは茶を摘む約3週間前から遮光し育てる、手間暇かかけて作られている高級茶です。

碾茶

新茶に20日以上覆いをして栽培し、その生葉を蒸し、揉まずに乾燥させて作られているお茶です。

抹茶

茶の葉を蒸し・乾燥させた碾茶を茶臼でひいたもの。甘みが強く、渋み・苦味の少ないものが良いとされます。

玄米茶

番茶を加熱したものに、蒸した後に炒った玄米をほぼ同量混ぜたもの。食塩や抹茶を少量加える物もあります。

番茶

製法は煎茶とほぼ同一で、原料として製造工程ではじかれた大きな葉などを原料にして作られてます。

焙じ茶

煎茶や番茶、茎茶を強火で炒ったもの、すなわち焙煎(ばいせん)して作られているお茶です。

蒸し製玉緑茶

一般の煎茶の製茶法のような精揉の工程が無く、蒸す事で茶葉の酵素の活性を失わせる製茶法です。

釜炒り製玉緑茶

日本の緑茶の中ではほぼ唯一釜炒り製法で作られる玉緑茶。熱した釜に茶葉を入れ酵素の活性を失わせる製茶法です。


性質と保存方法

新鮮なお茶の茶葉イメージ

温度の管理

お茶は大変デリケートで、他のものの臭いが移りやすい性質です。また、保管環境の湿度や光によっても変質してしまいます。お茶の保管場所は、近くに臭いがあるもの無く、涼しい温度が保たれている[冷暗所]に保存してください。
お茶にとっての適温は5~10度なので、[冷暗所]として冷蔵庫の中へお茶を保存する方法もあります。冷蔵庫に保管する場合、温度差が生じにくい場所を選びましょう。冷蔵庫から出した後は、しばらくおいて常温に戻してからお茶を淹れるとおいしく本来の味・香を楽しめます。

密閉容器で保存

お茶は、空気に触れていると変質が進んでしまいます。買ってきたお茶は、1週間~10日分くらいを目安に小分けし、密封容器で保管する事をおすすめします。
冷蔵庫での長期保管は、冷蔵庫内の食品の臭いが付いてしまわないように、しっかりと密閉できる容器を使用しましょう。

おいしいお茶の淹れ方

うま味・苦味を調節する

おいしいお茶を飲むには、お茶の[味]と[香]をコントロールする事が重要です。日本茶の[うま味]はアミノ酸の溶出量がポイントになります。アミノ酸は湯の温度にはほとんど関係なく溶出します。しかし湯の温度が高すぎると渋味・苦味成分のタンニンとカフェインが多く溶出してしまい、雑味の多い味となってしまいます。低めの温度の湯を使い、タンニン・カフェインの溶出を抑えながらアミノ酸を溶出させる事でうま味の多い[おいしいお茶]となります。
湯温による味の変化のコツを覚えれば、[渋めのお茶]・[苦味のあるお茶]など、気分に合わせて調節もできます。同じ茶葉でも、湯温による違いを試して自分好みの味を見つけてみましょう。

湯温度と溶出度のグラフ

種類別の淹れ方


お茶を淹れる時の小技

お茶の注ぎ方

複数の人数でお茶を飲む時には、廻し注ぎでお茶の濃さを均一にしましょう。①→②→③の順に少量ずつ注ぎ、その次は③→②→①の順に。この注ぎ方を最後まで繰り返します。

お茶の美味しい淹れ方

湯温の調節

お茶を淹れる湯温の調節は、器(湯呑み)を使用して簡単にできます。器の種類や季節・気温などによって変わりますが、湯を器から器へ移すたびに5℃~10℃程湯温を冷ますことができます。

お茶の温度の調節

お茶と健康

体と心にやさしいお茶。飲めば元気&リラックス。

動脈硬化に

活性酸素や悪玉コレステロールが原因に。お茶のカテキン・タンニンが多く含まれこれらの成分により予防します。又血管を修復する働きも期待できます。

ガンの予防に

緑茶のポリフェノール・カテキン類が発ガン物質の働きを、場合によっては七、八割抑えることに有効であると報告されています。

老化防止に

悪玉最近を撃退し善玉細菌を増やす働きをもつといわれ、血管を若々しく保つ成分ビタミンE、過酸化脂質を抑えるビタミンB2の効果も期待。

糖尿病に

カテキンが糖の吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を防ぎ、血糖値を下げるのに有効的な成分もお茶から発見されていると報告されています。

リラックス

お茶のうま味成分テアニンは快楽ホルモンと呼ばれ、リラックス効果とストレス解消をもたらします。お茶を1杯飲むとほっとするのはこのためかもしれません。

疲労回復に

お茶のビタミンCは熱に強く、カフェインとの相乗効果で疲労回復に有効といわれ、お茶は毎日飲むことで健康効果がさらに期待されます。

高血圧の改善に

タンニンは血圧の上昇を防ぎカテキンによる高血圧改善や脳卒中の予防にもつながるといわれています。

二日酔いに

カフェインはアルコールの分解を盛んにし、二日酔いの原因となる有害物質の分解力も高めるといわれ、これにビタミンCが加わるとこの力が一層アップ。

お茶と美容

飲むだけで、かんたんダイエットサポート

運動+お茶=脂肪燃焼

ダイエットの方法もいろいろとありますが、体の為にも、[運動する事で脂肪を燃やす]ダイエットが一番だと言えるでしょう。
ですが、運動を始めて最初の30分くらいの時間は、脂肪と一緒に糖の一種(グリコーゲン)がエネルギー源として使われてしまいます。
運動前にお茶を飲めば、お茶に含まれるカフェインによって、脂肪がエネルギー源として優先的に使われるようになるため、ダイエット効果のアップが期待できます。

食事+お茶=肥満防止

ダイエットしている人でも、していない人でもやはり気なるのは、カロリーだと思います。お茶はほとんどの種類がノンカロリーで、ダイエットとは非常に相性の良い飲料だと言えます。
お茶に含まれるカテキン類は、糖の分解酵素の働きを妨げブドウ糖の吸収を制御する働きがあり、肥満防止の手助けをします。食事中・食後の飲み物をお茶に変えるだけで、糖から作られる脂肪が減り、摂取カロリーも下がり、ダイエット効果が期待できます。


お茶は[美肌ケア]の味方なんです

お茶の豊富なカロテン

お茶にはビタミンAと同じ働きをするカロテンが豊富に含まれています。皮膚細胞や粘膜細胞を健康な状態に保つ働きをもっています。カロテンはお湯には溶けだしませんが、茶を食べたり、抹茶を飲む事で、手軽に摂取できます。

ビタミンC補給

ビタミンCが豊富に入っているお茶を飲めば、手軽にビタミンCが補給できます。ビタミンCには、お肌の天敵[シミ]や[ソバカス]の原因であるメラニン色素の皮膚への沈着を防ぎ、肌の白さを保つ効果があります。

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